携帯電話の加入契約をする際に、未成年の方は保護者の同意がなければ手続きができません。
それでは、未成年の方がお金を借りる場合はどうなるのでしょうか?手続きそのものができないのではないのかと気になる方もいるかと思います。
結論から言えば、未成年の方がお金を借りることは可能です。しかし、成人済の方と比べると方法が限定されてしまいます。
当記事では、未成年の方がお金を借りる方法について詳しく解説しますので、最後までチェックしてください。
未成年でもお金を借りる方法
未成年の方がお金を借りる方法として挙げられるのが以下の3つです。
・学生ローン
・クレジットカードのキャッシング機能
・質屋
テレビCMや広告などで目にする機会もある消費者金融会社、銀行カードローンは20歳を超えた成人でないと契約ができません。実際に申し込み条件に20歳以上でない旨の記載があるため、消費者金融会社と銀行カードローンでお金を借りることはできないと思ってください。
学生ローン
学生ローンとは、名前のとおり学生の方を対象にしたローンです。高校生を除く18歳以上の方が利用可能で、保護者の同意が必要な学生ローンと不要な学生ローンがあります。
銀行や信用金庫が取り扱う教育ローンと間違われることもありますが、学生ローンは使用使途を教育費などに限定されることがありません。目的に応じて自由に利用できるローンと思って良いでしょう。
なお、利用条件は以下のようになっています。
・大学生・大学院生・短大生・専門学校生・予備校生などの学生であること
・アルバイトなどで安定した収入を得ていること
学生ローンは大手銀行、大手消費者金融会社では取り扱いがないため、中小の貸金業者と契約するようになります。もし、お金を借りることに不安な場合、検討する貸金業者の公式ホームページや口コミを十分にチェックしたうえで申し込むようにしてください。
また、アルバイトでどのくらいの収入があれば安定していると見なされるのか、審査通過に有利なのかは公表されていませんが、毎月数万円はほしいところです。
そのほかに覚えておきたいのが、学生ローンの一般的な金利15?17%ほどです。カードローンとほぼ変わりませんが、利用限度額は最大50万円までとなっています。
クレジットカードのキャッシング機能
クレジットカードは保護者の同意がなくても作成が可能です。もし保護者に知られずにお金を借りたい場合、クレジットカードのキャッシング機能がおすすめでしょう。
クレジットカードはショッピング枠と別にキャッシング枠が設定されます。利用明細などをチェックすると、買い物の支払いに使える金額の上限となるショッピング枠、お金を借りられる上限のキャッシング枠のそれぞれがあります。
そこで、キャッシング枠が「10万円」などと設定されていれば、いつでも自由なタイミングで10万円を引き出せるのです。
キャッシング機能はすぐに現金が欲しいときに便利な機能ですが、一般的なカードローンと比べると金利が高めなことは否めません。計画的に利用して、返済が遅れることがないように気を付けてください。
キャッシング機能が設定されていない場合もある
「クレジットカードのキャッシング機能とは何?」という方もいるかと思います。実際にクレジットカードを新規発行する際にキャッシング機能は希望せずに申し込んでいるケースもあるからです。
もしクレジットカードにキャッシング機能がない場合、クレジットカード会社に問い合わせてみてください。そして、キャッシング機能の審査に通過すれば、即日でお金を借りることができます。
質屋
すでにご紹介した2つの方法に比べるとおすすめはできませんが、未成年がお金借りる方法に質屋も上げられます。
おすすめできない理由は学生ローンやキャッシング機能と比べて金利が高いことです。基本的にクレジットカードのキャッシング機能の約4〜5倍などのこともあります。
また、ただお金を借りられるのではなく、担保としてブランドバッグやジュエリー、高級腕時計などといった担保も必要です。
未成年の方でそれらの品物を持っている方は多くいないので方法としてあまり現実的ではないでしょう。しかし、未成年がお金を借りるための選択肢の一つとして、覚えておくには良いかもしれません。
お金を借りる=利息の支払いが必要
未成年がお金を借りる方法を紹介しましたが、忘れてはいけないのがいずれも利息の支払いが必要になることです。
金利が高い場合、利息の支払いは返済する際の大きな負担になります。利息が高いことで返済不能に陥る場合もあるので、可能であれば身近な方からお金を借りる、もしくはそのほかの他の方法がないのかを確認してください。
家族や友達にお金を借りる
どうしてもお金がなくて困っている場合、最初は身近な方に助けてもらえないか考えてみてください。たとえば家族になぜお金が必要なのかを具体的に説明して、どのくらいの金額であれば貸してもらえるのかを相談してみましょう。
そこで家族がお金を貸してくれなければ、親しい友人に相談してください。交渉の仕方によっては貸金業者のような高額な利息を支払うこともないはずです。
ただし、身近な方にお金の相談をすることはリスクの高い行為です。決められたとおりに返済をすれば良いですが、信用を失うことをすれば関係が崩れることは避けられません。
お金を貸してくれたのであれば、その行為に心から感謝をして誠意をもって返済をおこなう必要があります。
身のまわりにある不要品をフリマアプリなどで売る
自分の身のまわりを確認すると、意外とお金になりそうな不要品がある場合があります。そして、それらをフリマアプリなどに出品すると想像以上の値段が付く場合があるのです。
フリマアプリではブランドバッグやCD・DVD、ゲーム機本体にソフト、衣類などといったものが高額取引される場合があります。とくに限定もの、レアものであればプレミア価格がついて購入時以上の価格がつくこともあります。
もし該当アイテムがあるのでしたら、取引相場価格を調べてみましょう。あるいはフリマアプリへの出品が面倒であれば、リサイクルショップに持ち込んでまとめて買い取ってもらうのも方法です。
日払いバイトで収入を得る
日払いバイトで収入を得る方法もあります。
長期のアルバイトを見つけるのも良いですが、その場合に給料を受け取れるのは早くても1ヶ月後などのことがあるでしょう。そうなるとお金のない状態が長い間続くことになります。
そこで、日払いバイトであればお金を即日にもらえることがあるのです。日払いバイトもさまざまですが、主なものが以下のようになります。
・覆面調査
・工場の軽作業
・イベントスタッフ
・コンサート会場の設営
・治験
日払いバイトのほとんどが登録制ですが、費用もかからずスマートフォンなどから簡単に手続きができます。希望の日時なども選べることから、学業などの合間にバイトをすることも可能です。
闇金に注意
法律を守って営業する貸金業者でれば、未成年のローン利用はできない、もしくは保護者の同意を得ることで利用可能としています。そのため、申し込み条件に「年齢制限なし」とすることはあり得ないのです。
年齢制限なしとする貸金業者がいるであれば、その業者は闇金と思って問題ありません。闇金は法外な金利で融資をおこなう悪徳業者ですから、絶対に利用しないでください。
万が一、闇金からお金を借りてしまった場合、保護者や弁護士といった法律の専門家に相談するなどしましょう。
まとめ
未成年の方がお金を借りる方法について解説しました。いくつかの方法がありますが、いずれも利息が発生するので、計画的に利用する必要があります。審査に通ったからといって後先考えずに使っているようでは後に返済不能となってしまいます。自分が本当に返済できると確信がある場合のみ、利用するようにしてください。
もしアルバイトの収入だけでは返済が不安な場合、誰かに借りたり日払いバイトをしたりするなど、自分のできる方法を取り入れるようにしましょう。