子どもの幼稚園や保育園、小学校などのつながりでママ友ができることもあるかと思います。もちろん、ママ友ができるのは良いことですが、親しくなった後にママ友から「お金を貸してほしい」などとお願いされることがあるかもしれません。
しかし、ママ友の役に立ちたい、助けてあげたいという気持ちからお金を貸してしまったものの、いつまでも返してくれない、返す意思がみられないのでは困ってしまうでしょう。
そこで今回は、ママ友にお金を貸してしまったけれど返してもらえないという場合の対処方法、トラブルにならないために取り入れたい方法を解説します。
また、現在ママ友にお金を貸したままの方、お金を返さないママ友にどう接して良いかわからない方はぜひ参考にしてください。
ママ友との金銭トラブルの対処方法は?
「絶対に返すからお金を貸して」
「本当にお金に困っていて誰にも言えない」
「助けてほしい」
このように色々な言葉を並べられて、困っているママ友が目の前にいたら何とかして助けてあげようと思ってしまう方もいるかと思います。
しかし、ママ友のことを信じてお金を貸してあげたのに、いつになっても返ってくる気配がないことがないこともあるかもしれません。中には借りたことを忘れたふりする悪質なママ友もいることでしょう。
そこで、貸したお金をママ友が返さないときに、どんな解決方法を取り入れれば良いのかをいくつかご紹介します。
まずは「返してほしい」ことを伝える
借りたお金をしっかりと返せないような人は、ルーズな性格をしている可能性が高いです。別に返済が遅れたって問題ないでしょう?お金を返さなくても家計に困っているわけじゃないだろうし・・・などと勝手に解釈して返済から逃げる場合もあるでしょう。
そんな相手に「貸した〇〇円だけど、できれば返してほしいのよね」などの優しい言い方では、人から借りたお金を返さないタイプの方は適当な言い訳をするだけかと思います。もちろん言い訳だけで返済する意思など到底ありません。
そんなママ友には「〇月〇日に〇〇円貸したけど、今すぐ返してほしいです」とはっきり伝えて催促してください。
このような伝え方をすることでママ友との関係性は悪化するかもしれませんが、他人から借りたお金を平気で長期間返済しないような方とはお付き合いを断ち切って良いと思います。
とにかく、しっかりと催促をして貸したお金は返してもらう流れに持っていくべきです。
ママ友の夫もしくは親などに相談する
お金を返さないママ友の夫、もしくは親と連絡が取れるのであれば、相談してみるのも方法の一つです。実際にできる方は限られてしまうかもしれませんが、もし面識がある・何処に住んでいるかわかるなどの状況であればおすすめします。
「〇〇さんに貸したお金を返してもらえなくて困っている」「お金を返してもらえるように伝えてほしい」などと相談するのです。ママ友も夫や親に借金を知られるのは困るので返済しようという気持ちは強くなりやすいでしょう。
しかし、それでも貸したお金を返さないようであれば、ママ友の夫や親に返済してもらうしかありません。
ママ友の夫が在宅の時間帯に電話をかける
ママ友がなかなか貸したお金を返さない場合、ママ友の夫が在宅の時間帯に電話をかけてみてください。
そこで返済の催促をおこない、ママ友が返せないと言ってきたり誤魔化すようなことを言ってきたりしたら「あなたの夫に貸したお金を返してもらう相談をするので、今すぐ電話をかわってほしい」と伝えてみてください。
その場で夫と話したい旨を伝えれば、ママ友は困りますし逃げ場もありません。夫に知られるくらいならば・・・と思って貸したお金を意外と簡単に返してくれるかもしれません。
ママ友宛てに内容証明郵便を送る
内容証明郵便とは、その名のとおり書面の内容、配達日の証明ができる郵便です。そして、相手に差しだすことで、自分と郵便局も同じものを保管することができます。
一般的に内容証明郵便はクーリングオフに契約の解除などといった日時や内容を証明することに使われますし、借金の返済内容を証明するときにも効果的です。仮に受け取ったママ友が内容証明郵便を捨てても、自分と郵便局に保管されているので内容の証明もできます。
内容証明郵便に法的な強制力はありませんが、送付することで借金返済の督促は可能ですし、ママ友にとっては大きなプレッシャーになることでしょう。
また、裁判をおこなう際に返済金額の証明をするために使えるので、どうしてもお金を返してもらえない場合は送ってみるのがおすすめです。
弁護士などの専門家に相談
すでに紹介したママ友の夫や親から返済してもらうのでは、後々面倒なことが起きる場合もあります。もしかしたら、友達同士のトラブルだから当事者同士で何とかするように言われることもあるかもしれません。
ママ友が貸したお金を返す気配が一向になくて、他に誰も頼ることができないのであれば、弁護士に相談してみるのも良いでしょう。訴訟の手続きや準備についてしっかりと相談にのってもらえますし、処置も適切におこなってもらえます。
また、ママ友に貸したお金が高額であれば、裁判で法的な強制力を与えるしか方法はないでしょう。
その際には、上述の内容証明郵便が役に立ちますから、ママ友宛てに送ることを忘れないようにしてください。
貸したお金はあげたものだと思って諦める
ママ友に貸したお金を返してもらうために、色々な方法を取り入れたけれど結果的にどうにもならなかった、返してもらえないままということもあるかと思います。
いつ返してくれるのだろう?なぜ返してくれないのだろう?などといつまでも考えていてはストレスもたまるだけです。また、借金をいつまでも返せないような相手と関わっていては、これから先に良いこともありません。
そんなママ友とは縁を切るようにするのも方法の一つです。貸したお金はあげたものだと思って、勉強代として諦めるのです。
悔しいかもしれませんし、たとえ少額でも高額でも借りたお金を返さないことは人間としてありえないことでしょう。しかし、気持ちを切り替えて前に進む努力をすることも必要です。
そして、今後は絶対にそのママ友と関わらないようにしてください。
ママ友にお金の貸し借りトラブルを避けるためには?
ママ友にお金を貸したけれど返してもらえないのでは、トラブルを引き起こすだけです。
しかし、どうしてもお金を貸さなくてはならない事情があるのでしたら、以下の点を取り入れるなどしてトラブルを避けるように気を付けてください。
・ママ友に貸す金額はできるだけ少なくする
・返済日をしっかりと決める(できるだけ長引かせない)
・借用書・念書を作成する
・利息を決める場合は「フェアな条件」で設定する
・なぜお金が必要なのかの事実について、内容を文書化して保存する
ママ友同士の関係なのに借用書や念書を作成することに違和感を抱く方もいるかもしれません。特に貸した側は言い出しにくいことでしょう。
しかし、お金を貸したことに関する証拠がなければ事実を証明できませんし、ママ友も返済することに甘えが出ることとなります。また、後から「言った、言わない」の水掛け論が発生する場合もあります。
ママ友として互いに気持ちの良い関係を維持するために、文書化して残しておくことは必要最低限のポイントと認識しておいた方が良いです。
ママ友にお金を貸すのはやめたほうがいい?
ママ友に貸したお金を返してもらえないときの対処法、トラブルにならないために取り入れたい方法についてご紹介しました。
一番良いのはママ友にお金を貸すお付き合いをしないことです。そうすればトラブルや心配事は起こりませんし、ストレスや悩みを抱えることもありません。ママ友としてお金を貸すことを断って、あえてカードローンなどを勧めるのも方法です。
しかし、どうしても断れなくてお金を貸してしまった結果、返してもらえなければ記事内で紹介した対処方法を参考にしてみてください。また、貸す前にあらかじめ借金の事実を書面に残しておくことも返済逃げリスクを避けるのに効果的です。